解体また解体
ガルモーニを手に入れるまでは、アコーディオンのメンテナンスなんて、プロに任せるものだと思ってました。
でも、そうも言ってられないのがこの楽器。
よく壊れるんですよ、これが。
一回目、弾いてるうちにストラップが筐体から抜ける。
楽器をゆすってみると中で何かが転がる音がする。
ネジがはずれて蛇腹の中に落ちたのだ・・・。
どうしよう、楽器を解体したことなんかないんだけど・・・・。
しかし、背に腹は変えられず。思い切って分解!
工具はないので、100均でそろえたペンチやらヤットコやらでネジをはずす。
ちょっと塗料がハゲたりしてショックだった。
パカッとこんな感じで・・・。左に置いてあるのが右手部、右側がベース部。
ネジ発見!よかった・・・。
二回目。
その日は時間があったので、ちょっぴりお酒を飲んで、ほろ酔い気分でイイ気持ちでロシア民謡を弾いていた。
すると、急に蛇腹が異常に軽くなり、スースーと空気が抜けるようになり、音が出なくなり。
で、蛇腹の中で何か重たいものがゴロゴロ転がる音がする。
何があったというんだぁあ???
ほろ酔い気分も吹っ飛んで・・・でもさすがにお酒が入ってるのに分解するのは気が引けたんだけれど、やはり背に腹は・・・。
んで、開けてみたらびっくり、リードボックスがはずれてた!
こんなことってあるんだ!演奏中だったのに!
いや、それはソ連製の楽器、ガルモーニならではの・・・。
で、このとき酔っていたせいか、一度はリードボックスの左右を逆に取り付けてしまい、組み立て直して弾いてみてパニック!
4つのリードボックスのうち、ひとつでも逆についていると、ほんとにわけのわからないカオスな状態になるのね・・・。
再度、解体。はずして取り付け直し。いやはや。
これがリードボックス、ハーモニカみたい。
吹いてみたら音が出ました。
リードボックスを止めていたネジがゆるんだのが原因だった。ネジ穴のちょっと中心がずれてる・・・。
これ以外にも、若干の音漏れを気にして、左手部を開けてサブタ皮に手持ちのフェルトを貼り増ししたりしたことも。
そんなこんなで、けっこう調子が悪いと「開けてみる」っていうのが普通のことになってきた・・・。そしてだんだん、慣れてきた。
これはこういう付き合い方をする楽器なんでしょう、たぶん。
ガルモーニ、おそろしい子・・・。