修理

わりと状態がよかったとはいえ、さすがに音漏れはしているし、ボタンの引っ掛かりもあるし、鳴りにくいリードもあったので、メンテしないと使えない。

まあ、入手してテンションあがっていたので、あちこちでガルモーニの話をし、話のタネにと現物を持っていき・・・アコーディオン協会の事務所にも仕事ついでに持っていき・・・、そしたら折よく、ちょうど他にもメンテナンスに出す楽器があったため、ガルモーニもついでに入院ということになった。

なんかトントン拍子だな~。

で、めずらしい楽器なので中を開けるときに見せてもらえば、という話になり、修理前に楽器を解体しているところを見せてもらいにいった。

これは右手側のリードブロックを開けたところ。

実際は4つあったのだけど、1つ取り外し済み。

みっちりした木製である。これが4つ入ってたんじゃ重いわけだ・・・。

(ちなみにリードブロック、1つだけプラスチックだったそうである。なんでやねん。まあ、私の手元に来るまでに、いろいろあったんだねえ。)

また、リードも筐体にしっかりネジ止めしてしまうタイプで、はずすのも戻すのもめんどくさいらしい。

「メンテナンス泣かせ。東ドイツの楽器なんかにときどきある。」とのこと 

 

リードに貼られている皮がけっこう浮いているのがわかる。

「見たことのない皮だねえー。ヤギかなあ」と言われる。一般的なアコーディオンより、ずいぶんやわらかい皮が貼ってあったらしい。さすがにいろいろとイレギュラーです。

へんなものを頼んでスミマセン・・・。

左手、ベース部。

これも120ベースに比べると数が少ないのでスッキリしてる。

右手側を開けたところ。

数が少ないだけで、普通のアコーディオンとあまり変わらない。


とりあえず調律と皮の貼り替えだけお願いすることにした。

調律のための音の配列もわからないので、あわててDropboxから7-11のネットプリントに自作の配列表を飛ばし、印刷して渡す。

IT時代は便利だね。

 

さて、修理で開けてもらった時「ベースボタン、押せなかったでしょう?厚紙が入ってたよ。」という話をされてびっくりした。

中で厚紙が噛ませてあり、ボタンが動かないように固定されていたのだそうだ。

ベースも家で試していたのだけど、押し込んでもあまり下がらないので、そういうもんかな・・・とナットクしていた私だったが、実はびっくりしながらも心当りがあった。

この楽器に付いてきたメンテナンスマニュアルらしきもに「注意!演奏する前にまず○○をはずして、○○を取り出して云々」とロシア語で書いてあるのは気が付いていたのである。

セルゲイ・ヴォイテンコが好きなあまり、彼のTweet等を読みたくてロシア語を勉強している故、うちにはロシア語辞書があるのです。)

けど、その○○を調べるのがめんどくさくて、そのままになっていたのだった。

そういうことだったのか・・・。

 


これがそのメンテナンスマニュアル。

 

「注意!」と書いてあり、その下にいろいろ書いてあったのに。

 中のページの一部。

解体の方法などが載っています

 

オークション主の人は教則本だって言ってたのだが・・・。


でもよくよく考えたら、楽器に解体マニュアルが付いてくるというのは、なんかヘンなような気も。