ボタン配列
直せば弾けそう・・・とはいえ、当然、配列表なんてものもどこにもない。
ボタンの並びから調べなければならない。
これはガルモーニのボタンを正面から見たところ。
ちょっとタイプライターみたいな感じです。
ぐっと押すと、押し返してくる感じでけっこう弾力が強いので、しっかり押すには意外と力がいる。
で、ダイアトニックなのかどうか、なんだけど、ダイアトニックではありませんでした。
押しても引いても音階は同じ。
なるほど、だからベローシェイクも可能なのだな。
※厳密にいうと本来の意味の「全音階」ならば、ダイアトニックと言えます。ただ、日本では「押し引き異音」という意味でダイアトニックと言われることが多いので、そっちの意味で言うとダイアトニックではない、ということになる。
タブレットPCに入っているチューナーアプリで調べたところ、このように並んでることが判明。
手前の3つは補助キーと思われるので、除外して考えると、「ラシド#レミファ#ソ#」と並んでいるのがわかる。
で、どうやらキーが「A」の楽器だったようだ。
というか、ガルモーニは楽器にキーがあるんだー・・・
ということがここでわかった。
これなら人差し指と中指だけでダダーッと音階を駆けあがることができるので、ピアノ鍵盤式よりも速く弾くことはできるなあ。
とはいえ、あくまで私がチューナーアプリで計ったものなので、これが本当なのかどうかは確信が持てなかったのだが。
でも最近ですが、ロシア語のWikipediaでガルモーニに関する記述を発見。
←これがそうです。
キーはCで書いてあるけどね。
私の調べた結果も、まあだいだい間違ってなかったようだ。
そして、ちなみに左手がこちら。
基本の3コードCFG(なぜかG7ではない??)、Amの基本コードDmAmE7が弾きやすいように並んでいる。
つまり、ロシア民謡を弾くには最適の配列!
ロシア民謡はDmAmE7の組み合わせがとても多いので、ちょっと慣れれば、かなりのレパートリーを引くことが可能だ。
ロシアのガルモーニ動画を見ていると、音楽の勉強などしたこともなさそうなふつうの人々がバリバリ弾くのが痛快で好きなのだけど、こういうわけだったのね。
ガルモーニは「誰にでも弾けるように開発された」という話を聞いたことがあるが、こういうことだったのかもしれない。
ちょっと感動。
すべての人に、音楽の楽しみが開かれているのだ!