Хромка(クロムカ)
(出典:http://russian-garmon.ru/)
「クロムカ」もしくは「フロムカ」と読むのかな。
西はウクライナ、東はカムチャッカまでロシア全土で弾かれているもっとも一般的なタイプで、私が持っているのもそう。
基本的には右手はタイプライターのような形状の2列ボタン、左手は25個ベース。クロマチックである。
おそらく、ロシアでガルモーニといえば、一般的にはこれだろう。
「Играй, гармонь любимая!」でもどの地方に行っても出てくるし、広く普及している楽器である。
広く普及しているので各地でそれぞれの地域の民謡が演奏されているが、ロシア全体で共通して歌われているのは「チャストゥーシュカ」。
一種の遊び歌で、お祭りやお祝い事で歌われている民謡のようなもの。
音節8・7・8・7で即興の歌を作り、掛け合いをして遊ぶ。
下はその一例。
3種類のガルモーニが使われているが、すべて同じ、このタイプ。
このタイプのガルモーニのメーカーで一番有名なのは、トゥーラという街にある「トゥリスカヤ社」のようだ。
ホームページもあり、今でも製造販売を行っている。
ロシアのテレビ番組から、トゥリスカヤ社工場見学の様子。
ちょっとレポーターの男性のノリが軽薄でアレなのだが、ガルモーニの製作過程が見られて興味深い。女性の職人さんが多いのも興味深い。