Тальянка(タリヤンカ)

(出典:http://russian-garmon.ru/)

右手はタタール式、左手はサラトフ式の合体型のようなダイアトニック。

Тальянкаという名前については調べてみたが、別に地名というわけではなく、今のところ不明。

なので生産地は特定できていないのだが、演奏としてはタタルスタンの物をよく見かける。

以下は音階を弾いている動画。

「シ」だけ、「んん?」となる。

押し引きは同音であることが分かる。

「Тальянка」でYoutubeを検索するとロシアのドラマの動画が大量に引っかかってくる。

どうやら主人公の名前らしいのだ。

バヤンもそうだが、楽器に人名が使われることもあるので、そういう系統の名前かもしれない。

ただyoutubeの検索結果に限っていうと、「Тальянка」と「Татарская」が同じような結果になったりするので、区別は曖昧なのかも。

 

こちらは演奏の一例。

ものすごく味がある。

 

サラトフ式タタール式との折衷感も気になる。

不思議な楽器でもある。

今も現存しているのかなあ?

 

※2021年1月追記

「Тальянка」という名称についてひさびさに検索してみたところ、ロシア語のWikipededia「Ручные гармоники」(手動ハーモニカ)の記事の参考文献として挙がっていたロシア語のサイト「音楽百科事典」に行き当たった。

ここの記述によると「イタリアの」という意味の「итальянка」が変形したものだそう。

 

http://www.musenc.ru/html/t/tal58nka.html