Sergey Voytenko(Сергей Войтенко)

最初はドミトリー・フラムコフの二の腕とヒップラインに悩殺されて見始めたBayanmixだったのだが、いくつも動画を見ているうち、左側の金髪メガネ、セルゲイ・ヴォイテンコが気になるようになってきた。

そこはかとなく漂うキレモノ感というか、

ヤリ手な感じというか実業家っぽいというか。

なんとなく、ミュージシャンの顔じゃないんですよね。

何の根拠もなく、漠然と感じていたのだが、私の直観力もなかなかのもの。

案の定、社長でした・・・。

 

http://www.voytenko.pro/

 

イベント企画会社のようで、企画から運営、タレントの手配までトータルで請け負っているらしい。で、Bayanmixも所属タレントのひとつ。それから楽器の販売も手掛けている。も~、バリバリですね。

イベントはプーチン大統領が来るような大きなものから、結婚パーティや誕生パーティ(ロシアでは誕生日を盛大に祝う風習があるそうな。)のような個人規模のものにも対応しているようで、ロシア国内ならお願いすれば彼らは来てくれるんですね!

そんな「営業」の一幕。

2:54あたり、ジャンプして着地、即ベローシェイクにはびっくりするぞ。

セルゲイ・ヴォイテンコについてはロシア語のWikipediaがあり、さらにそこからいくつかのインタビュー記事にリンクされているので、Google翻訳と学習歴6カ月の私のロシア語力でもそこそこの情報を拾うことができる。

1973年5月12日、ロシアのサマーラ州生まれ。7歳からバヤンを始め、地元の音楽学校に通っていた。

アコーディオン奏者の人ってたいてい両親のどちからがアコーディオニストだったり、何かしら音楽関係の仕事をしていることが多いんだけど、彼の場合、父親はエンジニア、母親は看護婦という家庭に育っている。なので、音楽を仕事にしようとしたときには反対されたそうなのだが、一年間音楽の仕事をして稼いで見せて、その収入で親を納得させたという。

まあとにかく、サマーラで生まれ、サマーラで育ち、サマーラでバヤンを学び、働き、バヤンのイベント「Viva Bayan!」を立ち上げ、故郷を活性化させつつ、後進も育てているというのだから恐れ入る。

やっぱそういうところが、顔に出てたんだね。

 

で、クラシックの勉強もきちんと修めた人なのでそちらの演奏家としても当然活躍しています。そんなお仕事の様子がこちら。2012年の映像かな?

学生オーケストラとの協演。

プライベートパーティらしき動画も発見したので貼っておく。

2013年末、友人宅での新年パーティでのヴァレリー・セミンとのセッション映像。画面右側に普段着のセルゲイ。装いから見ても、相当に気楽な場面であることが読み取れる。

奥の壁が鏡になっていて、スマホで撮影している女性が映っている。たぶんこれは、彼女が撮った映像なのだろう。他には友人とおぼしき男性が一人。演奏を聴いているのかいないのか、途中でタバコ吸いに外に出ちゃったりして。

なので、客らしい客はいないのだがお構いなしにえんえんセッションし続ける。

いくらでも音楽が湧きあがってくる様子、自由自在にリズムやメロディを受け渡す様子が見ていて気持ちよい。

仕事でもめいっぱい弾いてるのに、プライベートでもこんななのか!

言葉で会話するのと同じように、自然に音が出てくるのだろうなあ。

これは同じシチュエーションの動画が4本あったうちの1本。音の受け渡しが一番面白かったので。

さて、どの動画を見ても、いつでも堂々として上機嫌。自信たっぷりで「僕がいるから大丈夫!」みたいな顔をしている彼は、実際はどんな人なのか?

ご本人いわく「率直でオープンな性格」と。

で、本当にそのとおりみたい。

Youtubeで「Сергей Войтенко」で検索すると、事務所のスタッフが撮ったとおぼしきプライベート映像も混じって出てくるのだが、上半身裸でギターを弾く姿(たぶん、ロシア式サウナ、バーニャにいたのだと思われます。)や、彼女?とダンスするドミトリーをはやし立てる姿や、整形外科の宣伝映像なのか、整形の施術中(フェイスリフティングなので整形手術とまではいかないが。)の様子まで公開。

はい、あなたのオープンさはもはや私の理解の範疇を超えています・・・。

(参考:YoutubeでのСергей Войтенкоの検索結果

ロシア版Facebook「Vkontakte」でも水着姿を何度見たことか。

 

でも最近、ロシアの女性が書いた本を読んで知ったのだが、ロシアには「自分のことを好きになれない人間はダメな人間」という考え方があるのだそうだ。また、自分の写真を撮って人に見せるのが好きな人が多く、SNSに載せるのも大好き。みんな、かっこよく写るためのポーズを研究しているとか。だから特にセルゲイが突出してるわけではないみたい。

日本で活躍しているロシア人の声優ジェーニャさんが日本のラジオ番組の中で、「ネットでは政治の話や議論をしないのか。」って聞かれて、「しないですねー。ネットではもっと楽しいことがしたい。」って答えていたのも思い出す。

ロシアは常に非常事態みたいな国だから、今この瞬間、楽しめるときは楽しんでしまえ!みたいのがあるのかなあ、なんて思ったりしたのでした。