Albert Zamora
テハーノミュージックは観れば観るほどおもしろい。
この「観れば観るほど」ってとこがミソ。「聴けば聴くほど」ではなくてね。
私みたいにこのジャンルが好きだったら、「聴けば聴くほど」おもしろいってのもアリでしょうけれども、あまり興味がない向きからすると、聴けば聴くほどぜんぶ同じに聴こえるってなところでございましょう。
まあ、それに関しては反論の余地もございません・・・。
とはいえ、テハーノはパフォーマンスがオモシロイのである。
衣装にしても動きにしても、パフォーマンスありきと言ってもいいかもしれない。
音楽を純粋に聴かせるというものではない。
アコーディオンビジュアル系・・・それがテハーノである。
ただ、そんな中にも定型というか様式があって、基本的にウエスタンハットとウエスタンシャツという組み合わせの中で、色やデザインで個性を出すというのが多いようだ。
アルバート ザモラはそんな中で独特の存在感を発揮している。
最初に発見したのはこの動画だった。
端正な顔立ち、動くとふわふわ揺れるウェーブのある長い黒髪。パフスリーブのブラウス、キラキラしたパープルのベスト。王子様のようである。
オモシロイから、この人の動画いろいろ見てみよう。
そう思ってYoutubeで探してみたら、次に引っかかったのがこれだった。
え!えええええ?
ぜんぜんちがうじゃん!
もしや、同姓同名の別人では???
疑ってけっこうネットで調べたが、同一人物だった。
あの、端正だった彼はどこへ???すっかりワイルドなバッドボーイ風味になっちゃって。
Albert Zamoraはアメリカ、テキサス出身。
実はキャリアはすごく長い人(20年以上)なのですが、その間にけっこうイメチェンしてるんですね。
iTuneMusicでジャケット写真だけみていくと「ありゃりゃりゃ???」って感じで、最初は繊細な美青年風だったのが、どんどんグレてバッドな感じになっていくのがよくわかる。なんで変わっていったのか???
(なんとなく、単純に「太っちゃった。」ってのも要因にありそうな気も・・・。)
いろいろとビジュアルを変化させているが、テハーノの基本のステージファッションではなく、独特だ。
しかし、基本ゴツイ人だし、まずバンダナってのが微妙だし・・・でもまあ、スタイリッシュすぎないところが、意外と男性にも好感を持たれそうな気もする。
なんかこう、ツッコミやすい脇の甘さがあるっていうか、むさくるしい感じに可愛げあるのよね。
デカい男特有の可愛さ。
最近発見した中で、結構好きなのがコレ↓
文字通りザモラが「女の尻を追いかけてる」だけのビデオで、そのことでバンドメンバーに迷惑をかけまくるという、バカバカしくもユルユルな内容。
アコーディオンの右手ボタン部に布カバーをかけちゃってるのが謎。
この動画のときの衣装は赤チェックのシャツにサロペットで、組み合わせとしては大変に可愛らしいもの。しかし、彼らのようなコワモテの人たちがこういうカワイイ服を着ると、その似合わなさ加減がいい味わいになるわね。
ザモラのFacebookページがあったー。
見てみると、ぜんぶ大文字で書いてある書き込みが多いこと!
ネット上で「全部大文字で書く」という行為は「大声で絶叫する」に相当するのだけど・・・。
基本データを見てみると、ジャンルは
「Traditional Conjunto/Norteno/Cajun/Blues/Progressive Conjunto」
「プログレッシブコンフント」なんてジャンルがあるんか???
いろいろと突っ込みどころが多い彼ですが、こう見えてもお子さんがいるし、家族を大事にしているみたい。Facebookの写真を見るとその様子がうかがえる。
けっこう人柄はいい人みたいですね。
この人の家のホームパーティに紛れ込んで一緒にビール飲んでみたい。