Играй, Гармонь Любимая!
ロシアのバヤン番組「Играй, баян!」はロシアの「OnlineTV」のサイトに行けば過去アーカイブが見られるのだが、いかんせん重い。Youtubeにフル動画が落ちてないかしらん?と検索したのがきっかけで発見した番組。
観ても観ても、いくらでも動画が出てくる!いったい何本あるの?!とびっくりして、番組について調べてみた。
そしたらわかったのは、1985年から現在まで放送が続いており、「Играй, баян!」より歴史は長いということ。ということは、この番組ありきで「Играй, баян!」という番組タイトルがつけられたんだろうな。リスペクトだね。
(ちなみに、参考にしたのはロシア語Wikiediaです。)
内容は紀行番組+音楽番組といった風情で、司会者らがロシアの各地を訪ね、土地の名物や地場産業を紹介しつつ、その地で活躍する演奏家や、その村の名人上手な老若男女に演奏を披露してもらっては、一緒に歌って踊って大盛り上がりするもの。
日本の番組でいえば、NHKのど自慢のガルモーニ版+昼ブラのテンションを高くしたみたいな感じかな。
司会はアナスタシアさんとザハールさん。最初観たときは夫婦かな?と思ったけど、実は姉弟だった。この体格のいい二人の司会者、とにかくパワフルで明るくて朗らかで盛り上げ上手。ロシア語がわからなくても、引き込まれてしまう。(もし日本でこの番組を放送することがあったなら、アナスタシアさんの吹き替えは森公美子さんでお願いしたい。)
出演者もノリがいいので、音楽番組とは思えないくらい、日本だとちょっと信じられないようなノリノリの大騒ぎ、バカ騒ぎと言っていいほどのレベルになります。
以下の動画はこの番組の特徴がよく出ている回。2005年のもので、場所はモスクワ。
番組の20周年記念の回だからということで、ことさらに盛り上がっているわけではなく、この番組はいつもこうです。さらに基本的に野外ロケであり、雨が降ろうが雪が降ろうが外。
ここでもけっこう降っているのに、吐く息も白いのに、外!である。みんな、よく素手で指が動くなあ。
寒さを物ともしない大騒ぎをご覧ください。でも、歌の声もよく出ているし、演奏も確かです。日本人とは体のつくりが違うのか・・・?
もともとは彼らのお父さん、ゲンナジー・ザボロキン氏の番組で、各地の民謡を訪ね歩く番組だったようだ。
当時から現在に至るまで、何名かの人がYoutubeにUpしてくれているので、その頃の映像も見ることができる。その頃は当然ソ連だったわけですが。
ザボロキン・パパの時代の番組には90年代のキルギス、カザフスタン、ヤクートなど、中央アジアの旧ソ連地域の様子など、資料的にも貴重な記録があって、非常におもしろい。
発見できた限りで一番古い映像がこちら。1985年のノボシビルスク。
この頃はホール等の室内で、っていうのも多かった。
番組は今も続行しているので、アーカイブも随時更新中。
今のところ、以下の3つのチャンネルでこまめに更新されているので、私はこちらをチェックしている。
まだまだ現役で、愛されている楽器なのだね、ガルモーニ。
Юрий ФроловさんのYoutubeチャンネル
Играй, гармонь!さんのYoutubeチャンネル
Телепередачиのチャンネルの中の再生リスト「Играй, Гармонь Любимая!」
また、「ショウ・オンラインTV」というネットテレビでも最新アーカイブが見られるみたい。
「ショウ・オンラインTV」の「Играй, Гармонь Любимая!」ページ
最後に、番組のNG集を。
3分20秒くらいから始まる動画が個人的にはツボでした。
ガルモーニの左手ボタンが戻らなくなったらしく、音が鳴りっぱなしになってしまうのだけど、そのとき周りの人たちのとった行動は・・・?
いやー、日本では絶対ありえないですね。
基本、ロシアの皆さんは、ガルモーニに対しては扱いがけっこう乱暴です。
それだけ身近で気軽なものなんですね。