タブ譜の話

一応基礎の教則本を一通りこなして、譜面を見て弾ける準備は整えたのだが、肝心の譜面があんまりない。

しかしそもそも、テハーノのおじさんやニーチャン達は、楽譜を見て曲をおぼえておるのだろうか?

かといって耳コピや目コピで曲単位でおぼえるのも、頭に全部入れなきゃならないので、それはそれで大変。

何かに音を「記録する」という行為は必ず必要になるもの。

ということでタブ譜の登場である・・・と思うのである、たぶん。

 

ダイアトニックアコを始めたばかりの頃はとにかく情報が無いので、手当たり次第に探してみては、理解できずにとりあえず放置・・・という資料がいくつかあるのだが、その中に「reyes2011」というPDFファイルがあった。おそらく3年前に入手したのだろうと思われる。

List of Songs tabbed by users in the Tex-Mex / Conjunto / Norteño Accordion Forum」というネットフォーラムのログをPDFにまとめたもの。

なんと1000ページ超!

(HTMLでも公開されており、リンクをクリックすれば飛べます。タブ譜だけではなくボタンの配列や、コードやスケールの一覧も載っていて、ものすごい情報量。)

 

で、ここにタブ譜がたくさん載っていたので、「おおっ!」と思ってダウンロードしたのである。でもそれは、こんな書き方をされていた。

 

例えば私がいつか弾きたいなーと思っている「Volver Volver」も載ってたのだけど、いきなりこんなふうに始まっている。

 

C67x2. G78. C67. G78. F367. G56C7G8~~~~

 

ううむ、さっぱりわからん!

もしかしてこれは何かプログラムのようなもので、別のソフトに読み込んで使うのか???とまで考えてしまった。

いろいろ考えてみたけど、読み方の手掛かりはつかめず、調べる方法も無くて、そのままになっていた。

 

が、ひさびさに眺めてみて、「ん?もしかして???」とひらめくものが。

これはウチのコンパドーレの右手部であるが、一番左の列が「G」、真ん中が「C」一番右が「F」の列である。

分かりやすいように番号を付けてみた。

 

例えば「C67」と書かれていたら、それは「Cの列の上から6番目と7番目を一緒に押す」ということなのではないか?で、x2というのは2回押すということ。で、この例には出てこないが、( )でくくってあるのは、蛇腹をINにするということで、くくってないのはOUT。

 

そう考えてよんでいくと、ああ!ぜんぶわかる!ぜんぶ読めるー。

ネットフォーラムを介して、テキストベースでやり取りするために書き方を工夫したんだろうな。

すごく合理的!

 

ただ、ネットフォーラムの書込みなので、有志のアマチュアによるものが多く、必ずしも表記法がきっちり統一されているわけではなくて人によってばらつきもあり、よくわからないところもある。

 

あと、この書き方だと音符の長さはわからないので、そこは実際に曲を聴いて確認するしかない。そのためか、このファイルのタブ譜には、元になった曲が入っているCDタイトルだとか、誰もいつの演奏のバージョンかとか、補足してある。

さらに一部の曲はMP3がリンクが用意されていたり、すごい便利。 

でも今はyoutubeなど、ネットでも気軽に探せるからさらに便利だね。

 

 わかってしまうと「なあんだー」って感じだけど・・・。

ここでピンときたのも、例の教則本を見ていたおかげだと思う。この、「ボタンを列でとらえる」という考え方を知ってこそのヒラメキだったわけで、やっぱ地道な勉強って大事だな。

 

でもほんとは、ちゃんとぜんぶわかってる人にスパッと習って早くスッキリして前に進みたいものですが・・・。

私は音楽を仕事にしている人ではないので、本業の傍ら考えたり調べたりするわけで、ずっとこのことばっかり考えているわけにはいかない。で、結局3年越しの疑問だものね、これがまた。

何にしても先達がいないというのは、時間がかかるものでございます・・・。

ああ、どこかにぜんぶ日本語で書いてある本とか、サイトとか無いかなぁっ!!!

 

ま、とりあえず、このPDFには575曲分のタブ譜が載っているので(キーが違うのは弾けないけど)、いきなり目の前に大海が開けた感じ。

 

ちなみに「Volver Volver」はこんな曲。

ロマンチックなバラードです。

ヒメネスはぜんぜんこのタブと違う弾き方してるが・・・。